Service Learning Clearinghouse
「日本版サービス・ラーニング(Service Learning)」の確立・普及を目指し、いろいろな情報やコンテンツを整理するためのブログ(アーカイブ)。

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関西国際大学の取り組み

 11月18日に関西国際大学尼崎キャンパスのサービスラーニング室にて、関西国際大学の取り組みをヒアリングさせていただきました。

Q.1 カリキュラム(プログラム)の構成(時間配分、内容、単位数など)などを教えてください。 
 本学では、「初年次サービスラーニングの取り組み〜学士過程における複合的・重層的サービスラーニングの展開〜」が平成20年に教育GP(これまでの「特色GP」と「現代GP」を発展的に統合した制度)に採択されました。

 本学では、大学の外での活動を通して、問題解決能力を身に付けるとともに、現実社会の課題と専門的知識との関連性を意識させることで、体験と知識を総合化する方法を学ばせることを目的としています。
1年生は春学期に全員サービスラーニングが必修になっています(1単位)。地域の方や仲間との間の人間関係調整力(コミュニケーション能力)と自己発見力を身につけさせることがねらいの一つです。

 もちろん1年生だけがやるわけではなく、臨床心理士や社会福祉士、教員、保育士などの国家資格を取るためのコースの必須科目にも、サービスラーニングが組み込まれています。この場合は、資格養成の「実習」という形ではなく、宿題と同じように授業時間外の学習活動と位置付け、サービス活動を行います。サービスラーニングに従事しない場合には、単位が付与されない可能性が高いことがシラバスでも明示されているので、資格養成科目でありながら、本学の科目の単位を取得するという意味において、義務化されているということができると思います。

 ただ、そうなるとあまりにも学生の負担が多くなるため、似たテーマの場合(例えば、介護概論と老人福祉論)は、2つの科目のサービス活動を合わせて行うことができます。つまり、1つのサービス活動で2つの科目のレポートを書くということですね。

Q.2 成績評価のポイントはどこに置いていますか?
 本学では学習ベンチマークとして、「自律性」「社会貢献」「国際性」「問題解決能力」「コミュニケーション能力」の5つを設定しており、それぞれに3つの観点(インデックス)があります。

 成績評価自体はレポートで評価しており、学科、専攻ごと、科目担当者が異なる同じ科目名の場合にも、共通のルーブリックを使用しています。その中では、「講義での学習内容をサービスラーニング体験の観点から具体的に考察している」という点に最もウェイトを置いて評価しています。
 受入先からの評価に関しては、現実的には学生一人ひとりのパフォーマンスを評価してもらうことは難しいので、プログラムの内容(事前の打ち合わせは十分だったか、期待に応える活動だったか…など)を評価してもらうようにしています。

 ただ、このようなフィールドの活動には、こちら側が意図しなかった学びを学生がすることがたくさんあります。成績評価に結びつくかどうかは別にしても、この「意図せざる学び」を積極的に評価していくことは必要だと思います。

Q.3 受入先との間で気をつけていることはどのようなことですか?
 基本的なスタンスとしては、「手の足りていないところを学生たちにさせてください」というものです。「ニーズ(困りごと)は何ですか?」という聞き方は、よほどの関係性がないと難しいのではないかと考えています。
 また、施設の理事長や校長、行政の課長といった「上の人」たちにだけ話を通すのではなく、現場の受け入れ担当者の方々ともよくコミュニケーションすることを大切にしています。

Q.4 大学内でプログラムに対する理解と応援を得るために努力していることを教えてください。
 本学では、専任教員に対するFD(ファカルティ・ディベロップメント)研修を、毎年、夏休みと春休みにあたる時期に各2回、計4回実施しており、出席率も80%以上を維持しています。

 そこでは、授業運営(教室の空気づくりを含む)のティップスの情報交換から、カリキュラム改革やカリキュラムマネジメントに関するゲストを招いての講演会やワークショップなどを開催しており、活発な論議を行っています。その中で、初年次サービスラーニングは、教育GP採択事業であるとともに、本学が開学以来重視してきた初年次教育に関する実践でもあるため、中心的な話題になることも多く、そうした機会を得て、サービスラーニングの普及と高度化のためのすそ野を広げる取り組みを行っています。

 また、契約職員を含めたSD(スタッフディ・ベロップメント)も年に2回程度開催しており、大学アドミニストレータが理解すべき、教育活動の重点と位置付けています。

Q.5 サービスラーニングのプログラムは学生、地域、そして学校にどのような成果をもたらしましたか?
 尼崎キャンパスは一つのビルなので、なかなか「キャンパス」という感じではありません。ですから学生の居場所一つとっても難しいところがあります。そんな中、最初はボランティア保険の加入手続きでやってくるサービスラーニング室が、レポートを提出しに来たり、相談に来たりする中で、学生たちの居場所の一つになっているのかなと感じています。学生たちも顔つきが確実に変わっていくのを見ても、必要なプログラムだと思いますね。

 私たちは受入先を「コミュニティ・パートナー」(以下CP)と呼んでいるのですが、6月にCPの方たちの声を伺う情報交換会を行いました。その中では、「若い人が来たのがうれしい」「柔軟で率直な意見を聞けた」というお声をいただいた反面、「マナーや服装、言葉遣いが悪い」「何をしにきたのか分からない」というお叱りもいただきました。

 面白かったのは、そこに集まった団体の方同士がお互いの活動をほとんどご存知でなかったということです。結果として地域の方々のインタラクション(相互交流)にも繋がったのではないでしょうか。
あと、CPの方から伺った声の中で多かったのが「学生に自分たちの活動がどのように見えたのかを知りたい」というものでした。やはりCPの方々と思いとしては、学生に自分たちの存在や活動を知って欲しい、アピールして欲しいというものがあると思います。

 その他にも、学生にオリエンテーションする中で自分たちの活動についてうまく説明できないことに気付いた方が大学に進学されたり、学生が入ることでスタッフの動き方が改善されたりと、CPの方にとっても気付きや学び、そして刺激になっています。 

  1. 2010/12/14(火) 17:04:49|
  2. 事例
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政府が、「子ども・若者ビジョン」

 政府は7月23日、「子ども・若者育成支援推進本部」(本部長・菅首相)の会合を首相官邸で開き、子どもや若者に関する基本施策「子ども・若者ビジョン」を決定しました。
 内容は内閣府のウェブサイトで公開されています。

 子どもの貧困問題への対応策として、子ども手当の実施や高校の実質無償化、生活保護の母子加算、児童扶養手当の父子家庭への支給など、民主党が掲げる主要施策を列挙しています。これは、麻生政権が2008年12月に決定した「青少年育成施策大綱」に代わり、民主党政権がまとめた初の総合的な青少年支援策と言えます。

 すべての子ども・若者を対象とする施策として、十分な基礎学力を身につけられなかった子どもに高校教育で「学び直し」の機会の提供や、引きこもりや若年無業者(ニート)、不登校や貧困など「困難を有する子ども・若者」の支援策として、引きこもりの一時的な相談窓口を各都道府県・政令指定都市に整備することなどを盛り込んでいます。

 注目されるのは、勤労観や職業観など市民が社会に参加する能力を身につける「シチズンシップ教育」の推進などを掲げていること。

 関連する部分を抜き出してみると...

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  1. 2010/07/24(土) 15:33:48|
  2. 政策との絡み
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自然体験豊富なほど高学歴・高収入?

 産経新聞ニュースで気になった記事。
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 子供の時、自然の中で遊んだ体験が豊富なほど高学歴になる? 独立行政法人「国立青少年教育振興機構」が、こんな調査結果をまとめた。自然経験が豊富な大人ほど、大学・大学院を卒業・修了した割合が高かった。「知的好奇心が刺激され、学習意欲が向上する可能性がある」。専門家がこう分析するだけではなく、自然体験を授業に取り入れている学校からも「子供たちの学習意欲が高まった」という声が聞かれる。
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 元の記事はコチラ

 体験が人生に大きな影響を与えることが分かります。

 一応、リンクが切れたときのために、備忘として本文をコピペしておきます。

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  1. 2010/06/21(月) 00:01:11|
  2. データ
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R25で社会起業家が取り上げられる

 首都圏中心に配布されているフリーペーパー「R25」(5月20日号)の中で、社会起業家が取り上げられていました。

 参考になった部分。
  ↓  ↓
「注目度は高まっていますが、日本では自らやる人はまだ多くないと思います。そもそも、社会的問題を解決したり、お金が回らないところに回すのが目的なので、基本的には儲かりません。お金を稼ぐというモチベーションではないんですよ」

 確かに、イニシャルコストをどうするかで悩んでいる人も多いですね。

 備忘のため、全文はコチラ。

 

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  1. 2010/05/28(金) 17:06:36|
  2. その他
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日本の高校生は「発言させる授業」を避ける傾向がある

 日本青少年研究所が4月に発表した国際比較調査によると、日本の高校生は、教科書の内容を覚えさせる授業を好み、ノートもよくとる一方、自分で調べたり、実際に応用しようという気持ちが低いようです。
 概要はコチラから見ることができます。

 同研究所が昨年6月と9〜11月、日本、米国、中国、韓国の高校生6,000人を対象に実施した調査によると

 「どのような授業が好きか」というしつもん(複数回答)に、

 日本は「教科書の内容をきちんと教え、覚えさせる授業」が71.4%で、米国(31.2%)、中国(64.9%)、韓国(39.6%)を上回りました。

 一方で、「生徒によく発言させる授業」は、米国(73.4%)、中国(91.6%)、韓国(52.4%)に対して、日本は33.4%にとどまりました。

 「授業中、きちんとノートをとる」は93.1%で最も多いが、「授業中、積極的に発言する」は14.3%と4ヶ国中で最も低く、「学校外での見学や体験を重視する授業が好き」も64.6%で最も低い
 また、「個人で何かを考えたり、調べたりする授業が好き」も48.3%で、韓国(43.0%)よりは高いものの、中国(72.9%)、米国(58.9%)を下回っています。

 ちょっとショックな結果ですね。
 

  1. 2010/05/16(日) 01:28:05|
  2. データ
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